いつものことですが、なんか疲れてました。家で逆立ちしたりしてるからでしょうか。いえ、あれは意外といい気分転換になるので、違いますね。
まあ少し癒しが欲しいなと思いまして、映画「結局珈琲」を観に行きました。ここでは、その感想文をつらつらと書いてます。ネタバレは記載しませんが、雰囲気は伝えたいので公式サイトに載っているような情報は記載します。ご容赦ください。

えーっと。まずなぜ「結局珈琲」を観に行ったかから書いておきますと、私、ファミジワのファンなのです。ファミジワとは、「今ファミレスにいるんだけど隣の席の女子が話してる内容がジワジワきてるんだが共有してもいいですか?」という名前のポッドキャストです。Amazon MusicやApple Music、Spotifyあたりで調べてみてください。

ファミジワは、日高七海さんと藤原さくらさんのお二人が、ほへーっと雑談してるポッドキャストなのですが、話は面白いですし、時間も10~20分ほどとちょうどよいので、家事やりながら聞けたりして、生活の一部のように聞いています。2026年2〜3月あたりはお二人が忙しく、ファミジワ自体更新されていなかったのですが、危うく人間の形を保てなくなるところでした。
ということで、私はお二人のファンです。そしてファミジワの中で「結局珈琲」という映画に二人で出演しているというのを聞き、機会があれば見たいなと思っていた。そんな経緯です。
そして冒頭の「なんか疲れた」状態に戻ります。気付いたらチケットを取っていました。場所は目黒シネマさんでした。こういったミニシアター系の映画館って実は初めてだったんですが、レトロで優しい世界観が漂っている、とても素敵な場所でした。一生いられると思いました。


あとびっくりしたんですが、目黒シネマさんは、映画が始まる前に監督やキャストなどの映画情報をアナウンスしてくれるんですね。東宝シネマさんのように映画予告でワクワク感を演出してくれるのもいいですが、こういった作品に向き合う準備をさせてくれる感じが、すごく新鮮で楽しかったです。今後も続けて欲しいです。
さて映画についてですが。
素晴らしかったです。
ふわっと書きますが、「ひとりになりたくて、なりたくない私たち。」というキャッチコピーの通り、下北沢に実在する喫茶店「こはぜ珈琲」に通う人間たちが近すぎず、遠すぎず、心地よく存在している。そんな映画です。作品全体に和やかさがあって、笑える会話や視点もたくさんあって、私も含め、会場内でちらほらとクスクス笑う声がしてました。
ある意味、映画館自体が「結局珈琲」みたいな状態になってました。同じ作品を観て、それぞれがきっと違う思いを抱いていて、それでも居心地がよくて。1時間ほどで終わってしまうのが名残惜しいぐらい、素晴らしい体験でした。興味を持った方がいらしたら、是非とも観に行ってみてください。とても素敵な体験ができると思いますよ。
「結局珈琲」は、会話の光った作品でした。その中で、日本語の複雑さや面白さ、話し方について、結構考えさせられました。
そもそも私は人と会話することが苦手で、特に四人ぐらいになると、「次は誰が何を話す流れか」というのを意識してしまって、なにも言えなくなるタイプでした。流石に少しは改善した気もしますが、苦手意識はあります。職業柄か、アホみたいに論理思考なので、本でコミュニケーション方法を勉強したりもしました。「超雑談力」「人は話し方が9割」「面白い人の会話の公式」「会って話すこと」「なぜ僕は4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか」などなど。結果、相手の話を映像化して聴く。面白い話には隠された真実がある。盛り上がっている間に次の話題を考える。正直であれ。笑顔であれ。傾聴に徹するべし。ナドナド。有効な能力を知ることができ、いくつかは習得できました。
言いたいことは、こういった本への批評ではなく、こういった本もふまえ、人とのコミュニケーションは「結局珈琲」的にするのがいい、ということです。
「結局珈琲」に出てくる登場人物には、独自の視点があり、世界観があり、自然体でした。そんな自然体の人間同士のやりとりは、時にすれ違い、時に違和感があったり、時にぎくしゃくしたりします。ですが、俯瞰するとその掛け違いが面白い。私は作品を通じて、自然体「で」いていい、ではなく、自然体「が」いいのだと、改めて感じました。無理なく、自分のペースで話して、自分のペースで気遣って、構えずに馴染んでいく。そこにいるだけだったり、二人で話したり、俯いていたり、ニヤニヤしたり、電話したり。居心地がいいなら居続ければいいし、そうでないなら去ればいい。そんなスタンスであれば、きっと自分らしく話せる。きっと自分に合った場所に出会える。そう思ったのです。
今後、どんな人と出会い、どんな場所に行くのでしょう。人と出会ったら、その時のお互いはどんな状態なのでしょう。ですが、自然に落ち着くところに落ち着くのでしょう。それは悪い状態の時もあれば、良い状態の時もあるのでしょう。ですが私は「結局珈琲」の空気感を感じて、自然体で生きていった先にある未来は、案外穏やかなんじゃないか。そんな風に思えました。

帰り道、藤原さくらさんのアルバム full bloom を久しぶりに聴きました。スマホにアルバムを入れていてよかったです。いい音楽を聴き、「結局珈琲」の余韻に浸りながら揺られる電車は、いつもより明るく感じられました。
おまけ
ネタバレ:個人的好きなセリフやシーン
- 全キャストさん素晴らしかったので、全員へのなにかしらを書きたいんですが、そうすると全エネルギーを消費して私が消滅しそうなので、血の涙を流しながら厳選しました。
- 日高さんの「店長!」の呼び方ツボでした。
- 東野さんの笑い方の部分、つられ笑いがすごかったです。
- 細井さんと山脇さんの、めちゃくちゃ笑いあってから、以降は一緒に珈琲飲みに来なくなったあたり。人間模様っていろいろだなあと思いました。
- スカイツリーの話のくだり面白すぎました。
- パンフレットめちゃくちゃ豪華ですね…ありがとうございます!
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