心に余韻を残すゲームが好きです。 FF9、ドラクエ7、人喰いの大鷲トリコ、Night in the Woods、Spiritfarer、Detroit: Become Human、Expedition33…etc…
Life is Strangeも、そんなゲームでした。この記事では、ごく簡単にどういうゲームなのかを記載して、実際にプレイして各シーンで感じたことや印象に残ったことを、つれづれと書きます。ネタバレあり、愛全開で書きますのでご注意ください。既プレイの方でまたあの感じを思い出したい方、未プレイだけどゲームの世界観に触れてみたい方、よければお付き合いください。
Life is Strangeは、アメリカ・オレゴン州の架空の町「アルカディア・ベイ」を舞台に、時間を巻き戻す能力を手に入れた18歳の女子学生マクシーン・コールフィールド、通称マックスを主人公に描かれる青春アドベンチャーゲームです。フランスのゲームスタジオDONTNODが開発し、日本版はスクウェア・エニックスにより2016年3月から発売されました。まるで映画のような美しさやストーリーが魅力的で、様々なハードで遊べることはもちろん、続編やリマスター版も出ています。プレイ時間は大体20時間もあれば終わります。私はPS5でオリジナル版をプレイしました。ゲームの紹介ムービーを見ると、雰囲気はなんとなくわかるかと思います。
まず導入部で心奪われました。導入部というのは、主人公のマックスが学校の廊下でイヤホンを耳に入れ、オープニング曲が流れ始めクレジットが出る部分です。学校の授業中にアルカディア・ベイを巨大な竜巻が襲う夢から目覚め、教師からの質問にもうまく答えられず、「ああ、これからの学校生活どうしよう」という不安感の中で流れ出す美しい音楽。たまらなかったです。曲はSyd MattersのTo All Of You。若さやこれから始まっていくという印象を受ける歌詞でした。以下の動画の6:50~ぐらいからの流れですね。
マックスはかつての親友クロエが銃殺される場面に遭遇し、時間を遡る能力に目覚めます。このシーンの青い蝶は、やはり映画のバタフライ・エフェクトの影響なのかなと思ってます。クロエは愛する父親を事故で亡くしており、親友だったマックスともしばらく会えず、非行を繰り返していました。そんな心の溝を埋めてくれていたのが同年代のレイチェル・アンバーという女学生だったんですね。しかしそのレイチェルは行方不明。レイチェルをマックスとクロエの二人で探すうちに、かつての親友だったころのように打ち解けていく二人。素晴らしいですね。内気ですが創造力に溢れたマックスと、不器用ながらも包容力のある姉御肌のクロエ。私は人類の約80%が持つといわれる百合好き属性とケモナー属性を習得しておりますので、とてもお酒が進みました。
個人的に好きなのは、ノートで出来事が見返せる点と、親交を深められたキャラからチャットが来ることでした。ノートはさすがに写真家になろうとしているだけあってデザイン的におしゃれで、感情を書き殴っている感じがしてエモさがいいです。チャットは、おそらく選択肢によって増えたりするんでしょうね。意外と病気の母親のことを心配しているギャルのテイラーとのやり取りが好きでした。
物語的には行方不明のレイチェルを探すのを主軸に、いろいろな話が交錯します。特に印象に残っているのはケイトのいじめの話と、クロエの母親の再婚相手のデイビッドの話ですかね。ケイトが再生していく話と、クロエの新パパのデイビッドの不器用さが好きすぎました。キャラクター的にはジャスティンが一番好きかもしれません。ジャスティンみたいに飄々としていて、スケボーとか自分の好きなことを自由に楽しんでる人は見ていて心地いいものです。エバンもかな。でもエバンは結構プライド高い感じもありますよね。あー、あとブルックも好きですね。ブルックとウォーレンが科学オタク同士で付き合ってくれないかなぁと思って、そういう選択をずっとしていました。結果二人でドライブデートする約束をしていたので、私の世界線でのウォーレンとブルックは付き合うんじゃないかなと思います。サミュエルと話していると、邦画のパーフェクトデイズを思い出しました。フランクもいいですよねー、昔実家で犬でも飼ってたんでしょうか。デーナのその後も気になりますね。ビクトリアは才能を開花させていく気がします。ネイサンは残念でした。アリッサは多分厄年ですね。あともちろん、クロエのパラレルワールドの話は心が締め付けられました。
タイムトラベルものは、代償がつきものだと思ってます。異常気象や悪夢。悪夢は芸術点とホラー度が高すぎてビックリしました。みんなが何食わぬ顔で授業を受けている中ドドドッと窓に打ち付ける血の雨。大量の鳥の死骸。延々と開かされる寮の扉。ウォーレンが猿!猿!と叫びながら追いかけてくる。PTですか。そうですか。素晴らしかったです。
そして選択が迫られます。クロエという親友を救うか、アルカディア・ベイのみんなを救うか。究極の二択ですね。すべてはこのために仕組まれていたと思える物語です。この時点でプレイヤーはクロエのことは好きになってますし、街の人々のことも好きになっていると思います。私はそうでした。正直、私はこういう一人を救うか多くを救うかの二択を迫るもの、あまり好きじゃありません。どちらにしても何かしら後味の悪さが残るからです。ディズニーのような頭ハッピーポップコーン状態になれるエンドが基本的に好きです。その点、青臭さを捨てずに無限の可能性にかけたFF10はすごかったのかもしれませんね。
ですが心への余韻の残り方でいうと、こういった自分の選択によって何かが決まるということを経験させてくれること自体が、ゲームの体験として素晴らしいんですよね。「あの時こうしていれば」なんていうこと、大人になればいくらでも経験します。そういった人生のままならなさの追体験となるゲーム体験を通じて、人生のリアリティを突き付ける凄みと、プレイヤーの価値観を震わせる力が、Life is Strangeにはあるなと感じました。好きですよ、そういうゲーム。
私は初回はクロエを犠牲にするエンドを選びました。アルカディア・ベイの人々が好きだったこと、そもそも時間移動によって捻じ曲げてしまった代償をこれからも背負い続ける人生への過酷さを考えたこと、クロエ自身がそうすべきだと腹を括っていたこと。この三つが決め手でした。おまけでもう一つのエンドも見ましたが、どちらかというとクロエ犠牲エンドの方が好きでした。ただ、クロエ犠牲エンドの方が気合入ってる感じがしたのがちょっと・・・でしたかね。明らか時間の尺が違いましたからね。どうせならアルカディア・ベイ犠牲エンドでも気合入れて、少し幸せそうな笑顔だったり、アルカディア・ベイの何人かは残っている希望を見たかった感じがありました。ですがそれも一興です。
素晴らしいゲームでした。プレイできてよかったです。続編もどこかでやりたいです。
最後にLife is Strangeと、私も大好きなNight in the Woodsというゲームを比較した素晴らしいブログ記事があったので紹介しておきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
※この記事は、はてなブログに投稿していた記事の再掲です。

























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